こんにちは。サンライフホテル2・3 フロントのCです。
今日は、現在福岡市博物館で行われている、神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の驚異の世界展についてご案内します。
プラハ(チェコ)に宮廷を構え、神聖ローマ帝国皇帝として君臨したハプスブルク家のルドルフ2世は、稀代の収集家として、また芸術の支援者として知られています。
16世紀末から17世紀初頭にかけて、彼は世界各地から優れた人物たちに加え、芸術作品、科学機器、珍奇な自然物など膨大な品々を集めました。宮廷は当時のヨーロッパ芸術文化の一大拠点となりました。
本展ではルドルフ2世が愛好したジュゼッペ・アルチンボルドなど芸術家たちの作品を中心に、占星術や錬金術にも強い関心を示した皇帝の、時に魔術的ともいえる「創造と科学の世界」が紹介されています。
「芸術作品とは永遠の相のもとに見られた対象である。良い生とは永遠の相のもとに見られた世界である。ここに芸術と倫理の連関がある」
例えば、絵画にしても面白いもので、そこに言葉はなくても言葉以上のものを感じ取ることができます。
なぜなら、そこには研ぎ澄まされた意義だけが浮かび上がるからです。
もちろん、誰の作品においてもそうというわけでなく、また、誰にでも分かるものでもない。
だからこそ、作品との出会いが重要視される所以だと思います。
作品を見るコト。作品と出会うコト。
たったこれだけ。たったこれだけのことで。
自分の見ている世界が変わる。こんなにも簡単に変わるのなら。
作品に対する重厚さや、高尚さといった他人行儀な感情は、一度傍らに置き、あるがままに世界の才能と戯れてみるのも一興ではないでしょうか。
福岡市博物館
開館時間:午前9時半~午後5時半(入館は5時まで)
本展は、11月3日~12月24日